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Chemical Substances Database (物質名データベース)
1999年11月15日オープン。
最初は特許翻訳の世界ホームページの一コンテンツとして作成し、途中から管理の都合等で独立したサイトにしています。
そしてまた、わたしのサイトの一コンテンツに戻りました。[→最新版 物質名データベース]

オープン時の収録データは(個人的に集めた)2,200語。
その後、収録語数を上げるために化学関係の団体等にお願いをしてみたところ、国公立の組織を含めて大半が快くデータを提供してくださいました。おかげで、公開から1年足らずで16,000語を超えています。
このときに学んだことは、「絶対に聞いてもらえそうにない」と思うような相手でも、ぶつかってみるとすんなりOKしてくれるケースが多いことです。
つまり、「きっと無理だろう」は単なる思いこみ。取り越し苦労にすぎないということですね。まずはやってみること、でしょうか。

どうして物質名データベース?
産業翻訳者泣かせの専門用語は何かというアンケートでもとれば、間違いなく上位にランクインするのが化合物名でしょう。
世の中には膨大な数の化合物が存在し、すべてを翻訳者が熟知することなど到底不可能です。場合によってはたった1つの化合物名を調べるのに何時間も費やさなければならないこともあるのです。
超特急案件を扱うことも多い産業翻訳者にとって、どれだけ短時間で確実に訳語を見つけることができるかどうかは仕事の効率を大きく左右します。
一方、企業や大学の研究者の方々にとっては、特許明細書や論文に記載されている化合物名に誤訳があると、それが研究や開発に影響しないとも限りません。信じられないと思うかたもいらっしゃるかもしれませんが、権利化されている特許公報には(実施例中での)化合物名の誤訳が山ほどあります。
このような事情を考慮すると、できるだけ多くの化合物名を1ヶ所で検索できれば、翻訳者・特許事務所・企業や大学の研究者など、多くの方々の利益につながることは容易に想像できます。こうした背景から生まれたのが本データベースです。

なお、このデータベースではひとつの化合物に複数の出典がある場合、検索結果でも出典マークが複数表示されるようになっています。
翻訳者が複数の辞書をあたるときと同じ。出現頻度が高ければ高いほど、翻訳者はデータの信頼性を確信しつつ翻訳文の品質を高めることができるというわけです。
ときには、語句の解説がないデータベースなど意味がないという批判を受けることもありました。でも、訳語を求める翻訳者にとって大切なのは、「候補語」をどうやって見つけるか、なのです。候補になる語句さえあれば、あとはそれを使っていくらでも追加の情報を集めることができます。最初の一歩が出ないから、困るのです。
ですから、解説を付けることに時間をかけるよりも、対訳ペアの数を増やすことを優先しました。出典マークを複数だすようにしたのも、翻訳者向けだからです。月間アクセス数が10,000前後あることをみても、翻訳者にはこれで十分に役立っていると思っています。 |