産業翻訳者のためのパソコン活用術
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パッケージ内容: プログラム13種+辞書12種+
解説書ほか各種資料10種+練習用ファイル
※ 現在は過去のユーザーサポートで個別にお作りしたプログラム類の中からもいくつか提供しているものがあります。
また、ユーザーだけが加入できるメーリングリストもあります。
現時点での対応バージョン
Word 97、98、2000、XP (2002)、2003、2007
 

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パソコンをフル活用した翻訳のテクニックを詳細に説明した資料とツールのセットです。この方法に慣れると、処理速度と品質の両方が一気に向上します。
ただ、もともとが産業翻訳で実績を積んできたテクニックですので、文芸翻訳ではそれほど大きな効果は出ないかもしれません。
 →適した分野/言語と適さない分野/言語
注意:
1.本パッケージに記載のテクニックを利用すると、翻訳のやり方自体が今までとは大きく変わる人が大半だと思います。人によっては、慣れるまでに1〜2週間の時間が必要な場合があります。これについては、個人差がある旨をご了解ください。
房咲きスイセン ガリール

ソフトウェア・プログラム

[ファイルサイズ]
Word用プログラム 126〜128KB →詳しくはこちら
語句並べ替えツールCTMDSORT  228KB
テキスト比較ツール「ちゃうちゃう!」 913KB

自動入力・翻訳用プログラム CT_Translate
翻訳者が指定した「辞書」から語句やフレーズを自動で入力するためのWord用プログラムです。特定の範囲にだけ処理を実行する/しないようにカスタマイズすることもできます。
機能的には語句の一括置換の延長だと考えてください。一括置換との違いは主に以下の2つです。
  • 自動入力部分と手入力部分を区別できる
  • 使用した語句の一覧が自動で作成される
自動入力部分を区別することで、チェック作業における負荷とミスを軽減できます。また、原文にタイプミスがあった場合に発見できる確率がとても高くなります。タイプミスの旨を訳註に明記すれば、(原文の細かい点までしっかり注意しているということで)クライアントからの信頼度が増すことがよくあります。

一方、どの語句が辞書から使われたのか一目で分かると、語句の確認が容易です。さらに、この一覧を使って納品時に「使用した語句のリスト」を添付すればクライアント側ではチェックが楽になるため、付加サービスとして大変喜ばれます

ひとことメッセージ
原文データに対して専門用語などを一括置換するプログラムは、フリーウェアやシェアウェアで他にも出ています。使い慣れたソフトがある方は、そちらを利用してもよいかと思います。

なお、重要なのは一括置換の機能そのものではなく、何をどう置換するかという点と、一括置換によって2つの言語(英語と日本語など)が混在した状態からいかに速く正確な翻訳文を仕上げるかという点です。もちろん、パッケージにはこれらのノウハウについての詳細な解説書を添付してあります。

私自身が行ってきたパソコンとの役割分担は、もともとはこのプログラムだけで成り立っていました。つまり、このプログラムさえ上手に使うことができれば、今の2倍、3倍の仕事を楽にこなしつつ品質を向上できることになります。

翻訳資産活用プログラム2種  (CT_Match、CT_MatchJE)
過去の翻訳資産から完全一致または部分一致する段落を見つけ出し、対応する翻訳文をこれから翻訳しようとしている原文の該当箇所に挿入するWord用プログラムです。機能的には翻訳メモリに近いものだと考えて頂いて構いませんが、翻訳メモリやデータベースを使用せずに翻訳済みのWordファイルを「辞書」として利用します。英和と和英の両方に対応しています。

開発エピソード&上手な使い方
 

一括テキスト変換プログラム  (CT_Doc2Txt)
複数のWordファイル(拡張子.doc、.rtf)を一括してテキスト形式に変換するためのプログラムです。
このプログラムを実行すると、オリジナルのWordファイルはそのままで、拡張子以外は元のファイルと同じ名前の新しいテキストファイルが作られます。つまり、Wordの[ファイル]メニューの[名前付けて保存]を使って、テキスト形式で保存する場合と同じことを、複数のファイルに対して自動で行うものです。
原文・訳文合成プログラム (CT_OrgIns)
2つの文書を段落ごとに合成し、対訳形式のデータを作成するためのプログラムです。
合成時に元のファイルに挿入される文字列だけを、あとから通常の一括置換機能で削除できます。

翻訳作業時の原文確認や翻訳作業終了後のチェック、過去資産の有効活用などに利用できます。

画像抜き出し・書き戻しプログラム (CT_OutOjb、CT_InObj)
CT_OutOjbは、Wordのファイルから画像を別のファイルに抜き出すためのプログラムです。抜き出した画像については、CT_InObjで元通りに書き戻すことができます。

データを使った翻訳作業では、データのサイズをできるだけ小さくすることも作業効率を上げるために必要な観点です。特に画像が多いデータは非常に重いため、別ファイルに外しておいて後から元に戻すだけで、随分と作業が楽になります。

テキストファイル連結プログラム (CT_TextFileRenketsu)
複数のテキストファイルをひとつに合成するためのプログラムです。
書式付き 自動入力・翻訳用プログラム (CT_TransPaste)
基本的な仕様はCT_Translateと同じです。主な違いは辞書で、CT_Translateがテキスト形式の辞書を利用するのに対して、CT_TransPasteではWord形式の辞書を利用します。

自動入力時には、辞書に登録されている語句の書式情報(フォントの色、サイズ、種類、下線、太字、イタリック、上下付きなど)がすべて維持されます。このプログラムを応用すれば、特殊文字を含む言語や化学式(H2Oなど)の置換も簡単に自動化できます

Word用 辞書用語並べ替えプログラム (CT_DicSort、CT_DicSort 2)
CT_TransPasteで使用する辞書を、見出し語文字数の多い順に並べ替えるためのプログラムです。
語句並べ替えツールCTMDSORT →操作画面
CT_Translateで使う辞書の見出し語を、単語数/文字数の多い順に並べ替えるためのツールです。Word用のプログラムではなく単体のアプリケーションソフトです(インストールは不要)。
辞書の並べ替えをしておくかどうかで、その後の翻訳効率に違いが出ますので、辞書は毎回並べ替えることをすすめています。

並べ替えの処理に要する時間は数万語あっても1秒未満です。英和と和英の両方に対応しています。

ひとことメッセージ
CT_Translate用の辞書は単なるテキストファイル(拡張子.txt)です。データベースに類するものは一切使用しません。フリーウェアやシェアウェアの一括置換ツール用の辞書データでも、構造が同じならCTMDSORTを利用できます

テキスト比較ツール 「ちゃうちゃう!」 →操作画面
2つのテキストを比較し、同じ部分と違う部分をそれぞれ文字単位で色分け表示します。Word用のプログラムではなく単体のアプリケーションソフトです(英語・日本語の両方に対応)。

「ちゃうちゃう!」自体は、フリーウェアとして一般に提供しているソフトですが、解説書の中に上手な使い方などの説明が含まれています。

解説書
 (総ページ数 A4版 212ページ)

原文を“読まずに読む”翻訳手法
高速翻訳のコツは原文を"読まずに読む"ことです。
え?そんな馬鹿なことができるはずはない?そう思われる方もいるかもしれません。ところが、できるのです。訳抜けやタイプミスを減らし、訳語統一の精度を高めつつ高速翻訳を実現するには、この"読まずに読む"方法は非常に効果的です。過去何年にもわたって実績を出し続けてきた手法の中核を、ここで大規模に公開します。

くどいようですが、2つの言語が混在した状態からいかに速く正確な翻訳文を仕上げるかは、翻訳者人生を左右するくらい重要な課題です。パソコンとの二人三脚の真骨頂とも言えるテクニックが、この"読まずに読む"手法にあります。

[目次]
はじめに
§1 "読まずに読む"とはどういうことか
§2 CT方式 5つのステップ
§3 フォトトランスレーション
§4 "読まずに読む"翻訳が生み出す効果
 4-1. 入力動作に要する時間の削減
 4-2. 入力動作に伴う肩・腕・眼の疲労を軽減
 4-3. タイプミスの減少
 4-4. 訳語統一等の精度向上
  (1) 原文のスペルミスを拾う
  (2) 原文の表現の不統一を拾う
  (3) 似ているようで違う単語の誤訳を減らす
  (4) 修正が必要な場合の負荷とミスを減らす
 4-5. 辞書引きの回数削減と情報収集の密度向上
 4-6. 時間的資源の再利用
 4-7. 使用した用語リストの作成
 4-8. 見直しに要する負荷・チェックミスの低減
 4-9. 見直しに要する時間の削減
 4-10. 精神的な余裕と翻訳品質の向上
 4-11. 作業時間の見積精度の向上

辞書の効果的な作り方と活用方法

辞書からの自動入力(一括置換)を使う場合、何をどう辞書に登録しておき、どういう順序で処理を行うかによって後の作業が違ってきます。このあたりの匙加減がうまくいかないと、せっかくのツールも役に立ちません。

クライアント別・分野別に分けるのは当然として、これだけではまだ不十分です。また、訳語が一意に定まる語句を登録しておくというのもセオリーではありますが、登録できるのはこうした語句だけではありません。実は、意外なところに「登録しておくと後々とても楽」な単語が隠れています。

そこで、こうした自動入力用の辞書作りと管理のノウハウを解説しました。

[目次]
§1 辞書の構造
§2 用語の追加
§3 翻訳と用語の追加を並行して行う
§4 何をどう辞書に登録するか
 4-1. 重複を防ぐ管理
 4-2. 品詞別 登録のコツ
§5 見出し語の並べ替え
§6 辞書ファイルの分類方法
§7 クライアント指定用語の反映
 (1) Excel形式のデータ
 (2) Word表形式のデータ
 コラム 外部データから余分なタブを削除する
§8 既存の辞書データからの変換
さまざまな翻訳方向への応用
このパッケージに含まれるプログラムを英文和訳以外の翻訳に応用するための方法の説明です。
和文英訳とフランス語和訳の場合を例にあげています。A4版18ページほどの薄い冊子です。
Word用プログラム解説書
Word用のプログラムについての解説書です。動作仕様や実行例、有効利用のヒントなどを説明してあります。
CT_Translateのカスタマイズ
パッケージでは最も汎用性が高いと思われる形をデフォルトの設定にしてありますが、自分の条件に合わせて値を変更することができます。

こうした変更の方法と値の意味、それぞれの設定のメリット・デメリットを解説した資料です。

その他の資料
語句並べ替えツールCTMDSORT 解説書、インストールガイド、添付資料の読み方、エディタとテキスト比較による翻訳資産活用の運用事例、作業工程例がセットになっています。

辞書・データ

** CT_Translateで使用する辞書について **
このパッケージのプログラムでは、ユーザーが自分で作成したファイルを辞書として利用し、翻訳作業の効率化を図ります。辞書はいくつでも好きなだけ用意でき、毎回違うものを自由に指定できます

CT_Translateは翻訳ソフトではなく、プログラム自体に構文解析や用語辞書の機能はありません。指定したファイルにある用語だけを辞書として使っていきます。この辞書として使うデータは、ユーザーが自分で蓄積するものです(お手持ちのデータがある方は、変換して使える場合もあります)。

とはいえ、最初のうちは蓄積するだけでも時間と労力を要することでしょう。そこで、この作業を少しでも楽にするという目的で、こちらの手元にあるデータをパッケージに入れて提供しています。いわゆる翻訳ソフトの専門辞書類とは性質の異なるものだという点、誤解のないようにお願いいたします。

私自身は10万語近い辞書を持っており、その蓄積には何年もかかっています。皆さんがゼロから同じようにやれば似たような年月を必要とするかと思いますので、これを少しでも短縮してもらおうというのが、提供の主な趣旨です。今後も、クライアントや案件による訳のばらつきが少ないと思われるものを順次加えていく予定です。

※ サンプル以外の辞書についてはすべて、英日版と日英版を別々に用意してあります。辞書名の横に表記してある見出し語数は片方だけの語数です。

物質名辞書
化学関係の文献には置換基の例示などで基名が列挙されていることがよくありますが、このような案件では特に効果的な辞書です。

・化合物名1(見出し語数 638)−アルキル、アリール、フェニル、ニトロなどの基名を中心とした辞書です。

・臭素化合物1、2、3(見出し語数 合計869)

・フッ素化合物1、2、3(見出し語数 合計207)

ひとことメッセージ
化学物質には似たような名前のものが多数あります。辞書からの入力作業はプログラムが行いますので、この辞書を使うと似たような物質名でもタイプミスの心配はありません。

その他の辞書
・植物ウイルス名辞書(見出し語数146)−トマト黄化えそウイルス、リンゴゆず果ウイロイドなどの植物ウイルス名を収録してあります。
・ジャーナル名(見出し語数716)−ジャーナル名の略記を半角←→全角変換するための辞書です。
サンプル辞書3種
次の3種類の辞書をサンプルとして付けています。サンプルを参考にして、自分専用の辞書をどんどん増やしてください。
・元素名(ununniliumとIUPAC承認名darmstadtiumなど、同一物質の異名を含めて元素番号118まで)
・特許用語
・一般用語
練習用データ
『原文を“読まずに読む”翻訳手法』で説明した翻訳の手順を、実際のデータで練習して頂くことができるように、説明に使用したものと同じ例文のデータを用意しました。