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 特許翻訳者になるために必要な資格は? (1998/10)

特許庁への出願を代行するには弁理士の資格が必要ですが、特許翻訳者そのものには特に資格は必要ありません。極端な言い方をすれば、やろうと思えば誰でもなれるというわけです。

新聞の求人欄に掲載されている特許事務所からの翻訳者募集記事には、英検2級以上とか経験4年以上といった制限がかけられていることは珍しくありません。でも、これはあくまでも人材を募集する側の目安であって、英検2級を持っていないと特許翻訳者にはなれないとか、そういうことではないのです。

私は「単語を多く知っている」とか「特定の技術について深い知識がある」とか、そういうことだけが実力ではないと思っています。英検では基本的に択一式の問題が中心になっていますが、単語力があること=上手な翻訳者ではありません。知らないことにぶつかった時に調べる方法を知っているとか、辞書を丁寧に引く根気があるとか、スケジュール管理がきちんとできるとか、そういうことの方がもっと大切ではないかと思います。

知らない単語ばかりでも、丁寧に調べて訳語を見つけ、最終的に正確ないい訳文になっていればOKっていうのはどうですか?途中の過程で辞書を引かずに進んだか、あるいは片っ端から書籍を調べまくったかなんて、クライアントには分かりませんし(笑)。ちなみに私も英検は3級までしか持っていません。正確には2級から上は受けたことがないというべきかもしれませんが、とにかく英検は3級です。単語力?今でこそ随分とボキャブラリも増えましたが、始めた当初は貧困なボキャブラリしかなかったんですよ。もちろん、特許関係の資格も一切持っていませんでした。今も、です。

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