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| Others > 電子辞書のデメリット 常に時間との闘い。
そんな翻訳者の強い味方がインターネット上にある各種オンライン辞書です。
最近では、英和・和英・英英・国語辞典といった基本辞書を含め、多くの辞書をオンラインで引けるようになりました。
また、携帯式の電子端末に付属の辞書も随分と充実してきています。
こうした手段を上手に使いこなすことで、紙の辞書を使うときより翻訳作業の効率がアップすることも多いでしょう。
ところが、この類の辞書には、ひとつの大きな欠点があります。
それは、周囲が目に入らないことです。
紙の辞書を引くときには、目的の単語にたどり着くまでの間に、周囲にある情報が必ず目に入ります。
意識的に「読んで」いるわけではないにしろ、とにかく目に入りますね。この作業を繰り返すうちには、潜在意識の中にインプットされる言葉が必ずあるはずなんです。
ところが、電子的な辞書で検索機能を使うと、目的の単語だけが一発で表示されます。目的となる語の周囲にある情報が飛び込んでくることは、普通はありません(辞書によっては、前後の10語前後を一緒に表示できるものもありますが、それでも紙の辞書の見開き1ページには足下にも及ばない量ですね)。
これが何を引き起こすかというと、翻訳者のボキャブラリ不足です。
原文を読んで、いわんとしていることは分かるけれどピッタリの言葉が出ない…。調べ物をするときに、なかなか適切なキーワードを思いつかない…。
必要なときに必要な語や表現がパッと浮かぶかどうかは、ひとえに脳に刷り込まれた言葉の量に左右されると思っています。インプットがなければ、アウトプットもありません。
辞書の検索機能が便利なのは間違いないですが、あまり電子的な手段に頼りすぎると言葉を忘れます。
ぜひ、たまには紙の辞書とふれあってみてもらえればと思います。
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