Others > IEの怪(エラーの誤訳)

インターネットエクスプローラ(IE)には、[ツール]メニューに[インターネットオプション]という項目があります。
 
この[インターネットオプション]の[詳細設定]に[ブラウズ」という設定項目があるのですが、この中の「HTTPエラーメッセージを簡易表示する」のチェックが外れていると、特定の条件で二重送信が発生します。

その結果何が起こるかというと、たとえばみなさんがオンラインショップのフォームを使って買い物をするときに、「注文」ボタンを1回しか押していないのに2回押した状態になるといった現象が出てきます

フォームは、オンラインショップでの商品注文や掲示板での投稿など、必要事項を書き込んでボタンを押すところでは普通に使われています。
 
つまり、それが何であるかを問わず、ボタンを押す行為には二重送信と同じことが起こる可能性があるということです。

もっとも、「HTTPエラーメッセージを簡易表示する」のチェックが外れている場合でも、二重送信になるのは特定の場合だけです。
 
今のところ分かっている範囲では、「送信」などのボタンを押してから2分経過してもサーバーからの応答がないときに、インターネットエクスプローラが勝手に「リロード(=ブラウザの更新ボタンを押したとき)」と同じ動きをします。
 
これが、サーバーに対して同じイベントを2回上げる結果になり、二重送信になります。
エラーメッセージの表示形式とリロードに一体何の関係が?と突っ込みたくなりますが、とにかく原因はこれなのです。

実際、過去にみなさまから頂いた注文や問い合わせの中にも、同じ内容で2通送信されてきたものがありました。このときは単純にボタンの操作ミスだと思っていたのですが、もしかしたらそうではないのかもしれません。念のため、お手元のブラウザで該当項目を確認なさるとよいかと思います。

ところで、ソフトウェアが関係するトラブルシューティングでは、海外サイトに情報を求めることがほとんどです。日本のサイトだけでは情報量が極端に少なく、なかなかうまく解決できないためです。

今回、二重送信のトラブルについて調べるときも、マイクロソフト社のサポート技術情報(英語版)をはじめとする海外情報に多数アクセスしました。こうして海外から情報を取るとき、検索は日本語ではなく英語で行うことになります。

当然、エラーメッセージやトラブルの原因として考えられる事象、関連するメニュー項目などを適切な英語にしなければなりません。わたしは通常、おおよその見当をつけて英単語を羅列し、得られる情報を突破口にして適切な表現を導き出します。

さて。
「HTTPエラーメッセージを簡易表示する」が怪しいことは、消去法で可能性をひとつずつ潰していく内部検証で、わりと早い段階で分かっていました。ところが、です。「HTTPエラーメッセージを簡易表示する」の英語表現が見つからない…のです。

そこで、検索エンジンGoogleでToolとInternet Optionsをキーワードにし、イメージ検索を行って詳細設定=Advanced、ブラウズ=Browsingを得ました。果たして、Browsingの設定項目にあった対応の英文は
   Show Friendly HTTP Error Messages
だったのです。

おかげで、かねてからの謎がひとつ解けました。
「HTTPエラーメッセージを簡易表示する」では、チェックを外すと簡易表示、チェックを付けると詳細表示がなされ、どう考えても項目名と実際の動きが合わないのが素朴な疑問だったからです。

でも、「簡易表示」ではなくShow Friendly なら実際の動き通り。

おそらくは、Briefly とFriendlyの見間違いか何かでしょう。
 
マイクロソフト製品の日本語版には、昔から誤訳がわりと多くて(特にヘルプファイル)開発者泣かせだったりするのですが、今回のようなパターンは初めてです。

トラブルシューティングの際には、誤訳の可能性を念頭においてお試しください。
 

ブログの対応記事:http://ameblo.jp/saglasie/entry-10362631457.html

 
  用語

ブラウザ
インターネット上の情報を閲覧・利用するためのソフトウェア。
 
いま、あなたがこのページを読むのに使っているのがブラウザです。
 
有名なブラウザはInternet ExplorerとMozilla (Netscape)ですが、ほかにもさまざまなブラウザがあります。
 
※ブラウザによって、HTMLソースの解釈の仕方が少しずつ違うことがあります。
 
ウェブサイトを作る側が標準的なページの書き方をすれば、どのブラウザでもほぼ同じように見えますが、ときにはこうしたことを気にせず作られているウェブサイトもあります。
 
その場合、作者とは違うブラウザを使っている人には作者が意図したようには表示されないなどの現象が起こります。
 
ときどき、どうしてこういうことになる?というウェブページに出会うことがありますが、ブラウザによる解釈の差が原因という可能性は否定できません。
 
とくに、環境依存性の高いテクノロジーを駆使したページに多い現象です。
 
ほんとうは、サイトを作る側がもう少し相手の環境に配慮できればよいのでしょうけれど。。。
 
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