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Chemical Substances Database
 
 

化学系の英文には、一般の英和辞典類には出てこない動詞や句が頻出します。
わたしは翻訳者になったばかりの頃に、物質 10 partsというときのpartの訳が分からず、これだけに何日もかけて調べたことがありました。こういうことなど、ほんとうに日常茶飯事ですよね。

そこで、調べにくい語句・表現に出会ったときの助けになりそうな本を集めてみました。
コメントはいずれも、実際に本を手にとってみた上で記載しています。

50音+英・・・見出し語が50音順に並び、なおかつ対応する英語が見出し語の横に併記されている本
50音・・・見出し語が50音順に並んでいる本(見出し語への英語併記なし)
ABC・・・見出し語がアルファベット順に並んでいる本
分類・・・見出し語が特定の分類を基準に並んでいる本

E・・・欧文索引のある本
J・・・和文索引のある本

NDC分類・・・NDC分類(図書館でラベル記号にある数字です。お近くの図書館で本を探すときの参考/時間節約にご利用ください。)
サイズ・・・定規で測った大きさ (縦×横×厚さ)  出版年 ・・・出版年  総ページ数・・・総ページ数  ISBN・・・ISBN
外部情報・・・サンプルページや目次など、本の内容を判断するための外部情報をできる限り集めました。ただ、URLは将来変更される可能性があります。

※下記の一覧では書籍のタイトルをAmazon.co.jpの対応する書誌情報にリンクしてあります。ほとんどの本は目次もAmazonで参照できます。
ただ、在庫の確認まではしておりませんので、その旨ご了承ください。→楽天ブックス ・ 紀伊國屋書店

 
     
 

化学英語のスタイルガイド オススメ!!
サイズ21×15×1.2  出版年 2006.2 総ページ数 158 ISBN 4254140738 NDC分類 430.7 ABCJ

一読して「こういう本を待っていた」という印象を受けました。前置詞や助動詞の用法が例文付きで分かりやすく説明されているだけでも価値がありますが、語句の点でも類書とは一線を画しています。たとえば、「見込む」「放置する、放冷する」の意味でのallowなど、今までの資料だと探しにくい用例・訳が多数あります。

また、辞書で調べることの難しいスタイルについての解説も抜群によくできています。たとえば、見出し語bracketに、「角カッコ(ブラケット)の主な用例を次に記す」として、「関係式中の濃度の記載」、「縮合環化合物の縮合位置を示す記号」、「化学式や化合物名において,かっこ()だけでは不十分な場合」など、どういうときにどう使うのかが具体的に示されています。

同様に、boldface type(ゴシック体)、capital letter(大文字)、centered dot(中黒)、colon(コロン)、comma(コンマ)、equation(数式)、italic type(イタリック)など、よくここまで集めたと感心するほど、たいていのことは出てきます。さらに、誤訳の多いNMRの記号の意味といったことまでカバーしていますから、化学・バイオ寄りの仕事をする上では非常に重宝するでしょう。読み物として読むだけでも、かなり楽しめます。

本体は見出しがABC順に並び、索引は事項編(英字+50音順)と表現編(50音順)に分かれています。
外部情報(社)日本化学会HPより‥推薦の辞まえがき(PDF)、サンプル(PDF)、朝倉書店HPより‥立ち読み

 
     
 

化学の論文を英語で書くための化学英語の活用辞典 (机上版;A5版箱入り)
サイズ21.5×15.5×3.3  出版年 2000.4 総ページ数 635 ISBN 4759808469 NDC分類 430.7 50音ABC
化学英語の活用辞典  (B6版箱入り) 出版年 1999.4 総ページ数  ISBN 4759808264
化学英語の活用辞典 Ver.2 CD-ROM版 (2) 出版年 2005.12 総ページ数  ISBN 4759810382  オススメ!!  (初版 1970.10)

いくつかの版がありますが、非常に重宝する本なのでCD-ROM版を入手できると便利かもしれません。
用例だけでも14,000あるそうです。
 
和英の部(見出し語4,000語を50音順、p.1〜479)と、英和の部(見出し語10,000語をアルファベット順、p.481〜632)に分かれています。「あい対する」「いくらか」「両者」「利用」「論点」など、文章を書く上で出会うさまざまな表現を拾うことができます。

また、この辞典の特徴のひとつに、和英の部で見出し語に対応する「訳語」が載っているわけではない点があります。代わりに、その語句が実際に使われている例文が多数掲載され、「訳語」に対応する部分がイタリックになっています。

その上、一般の辞書から訳語の特定が困難で初心者の翻訳者に誤訳の多い表現もかなりカバーされています。わたしが現役時代にわりと頻繁に使った辞書のひとつです。

他書で見つけにくい語句の例)
部[割合] part
a practical point of view 実際的見地
preparation 調合、調製調製試料、作ること、生成物、製剤、製品、標品
formulation 系統的記述、公式化、式、式で示すこと、処法

用法を示した辞書では、この本とすぐ下にあげた『化学英語用法辞典』が2大柱とも言えるでしょう。どちらも非常によくできていますが、『化学英語用法辞典』では、partが「部分」、preparationは「製法、準備すること、製品、準備」、formulationは「系統立った明確な陳述、製剤、公式化」となっており、この活用辞典のほうが用例の幅が若干広いように感じます。ただ、用法辞典にしか載っていない語もありますし、調べ物のときは時間に余裕があれば両方ともあたるとよいかもしれません。

余談ですが、昔この辞典で「part(s)=部」を見つけたときは、ほんとうに感動しました。当時、他のどの辞書をあたっても載っていなかった訳語のひとつです。
 
外部情報化学同人HPより‥B6版和英の部サンプル(PDF)、B6版英和の部サンプル(PDF)、机上版和英の部サンプル(PDF)、机上版英和の部サンプル(PDF)、CD-ROM版の体験版無料配布
  
※図書館で古い版を利用する場合の注意
初版発行時にはコンピュータでの版下作成をしていなかったからか、見出し語の「50音」は若干の前後があります。求めている語句が本来の位置になくても、念のため前後を少し確認するほうがよいでしょう。ズレ方としては、「浴びる、危ない、油、あえて、溢れる、上がる、上げる、間、相反する、あいまい、相まって、溢路、相接する、相対する、相次いで」といった具合です。第2版では、いくつかの見出し語が削除され、新しい見出し語が追加されたものが、完全な50音順で並んでいます。

 
     
  Clickケミストリー―化学と英語をChem Tutorで
サイズ25.8×18.4×1.4  出版年 2004.2 総ページ数 225 ISBN 4782704747 (英語版CD-ROM付き) NDC分類 430.7 E J (欧文索引3ページ、和文索引3ページ)

Chem Tutorというのは、一般化学学習用のソフトウェアです。このソフトを使って化学と英語を勉強しましょうという、ガイド本のような書籍です。見開きの左側に実際の画面ハードコピー、右側に日本語での解説と重要語句の説明が付されています。

化学と英語を一度に学ぶことができる以外に、翻訳という観点に立ったときには用語の収集に利用できます。たとえば、1-7 反応収率(reaction yield)の項には、「化学反応式は,反応が完全に進むことを前提に記述されている。実際には100%進行しないことも多いため,3種類の"yield"を使う。」として、具体例が挙げられています。その3つとは、理論収量(theoretical yield)、実験収量(actual yield)、パーセント収率(percentage yield)なのですが、actualを「実験」とすることや、前にくる語によってyieldが「収量」になったり「収率」になったりするといった細かいことは、読みながら用語を拾ってはじめて分かることです。

なお、この本のIntroductionには次のようなくだりがあります。
  化学を英語で触れてみると,「英語だとこんなにやさしく表現されているんだー。」と
  感じることがよくあります。
わたしが翻訳者をしていたときも、未知の技術について調べる(学ぶ)ときは洋書を頻繁に使いました。同じ専門書でも、和書よりも洋書の方が何倍も分かりやすくスッと頭に入ることが多いからです。

※ actual yield=実験収量など、索引に記載のない語句も多数あります。

 
     
  化学英語用法辞典
サイズ18.5×13.5×2.3  出版年 2001.9 総ページ数 559 ISBN 4807905406 NDC分類 430.7 50音ABC

上記の活用辞典をかなり意識して作ったような構成になっています。英和の部(p.1〜428)、和英の部(p.429〜546)に、単語3600種、6200例を収録した用法辞典です。付録には「冠詞の用法」「おもな副詞句」「確からしさの度合いを表す助動詞」が含まれています。
 
なお、タイトルには「化学」とありますが、腸細胞、相同染色体などのバイオ・医学に近い語句や、「そのうえ」「その」「外側」「ばらつき(dispersion)」「範囲(extent, range region, scope)」「〜の範囲外に(out of)」といった一般語まで、わりと広くカバーされています。

 
     
  化学・生化学のための英語論文の書き方
サイズ21.6×15.4×1.3  出版年 1996.12 総ページ数 148 ISBN 4563045500 NDC分類 430.7

タイトルのとおり、論文の書き方を記した本です。データの点を表すには標準的なマーク(○、●、△、▲、□、■)を使うとか、引用語句の句読点、引用文献の扱い方、表の作り方などがテーマごとに載っています。翻訳の観点では、わりと自由度の高い英訳をする人に役立つ内容が多いです。

 
     
  化学系の英語入門―読む・書く・話す英語の基礎
サイズ21×15×1.2  出版年 1995.5 総ページ数 142 ISBN 4061533681 NDC分類 430.7 E 欧文索引4ページ、事項索引6ページ。

英文を読むときに参考になることがらをまとめた本です。この本のおもしろいところは、化学的なことがらの説明を英語日本語まじりでしているところでしょうか。高校時代、学校のそばにあったインターナショナルスクールの子どもたちと同じバスで登校していたのですが、ちょうど彼らの会話がこんな感じでした。

たとえば、「5.2.1混合物の分離(separation)」という項は、次のように始まります。

混合物(mixture)を分離する(separate)には,
1)dissolving(溶解),filtering(濾過),evaporation(蒸発):「砂糖と食塩」の混合物を水に溶かし(dissolve),濾紙(filter paper)で濾過する(filter).砂は濾紙に残り(filtered out),濾液(filtrate)の水を蒸発させれば(evaporate)食塩が得られる.
2)centrifuging(遠心分離):微粒子が溶けないで液体中に分散している懸濁液(サスペンション,suspension)からは,遠心分離器(centrifuge)を用いて微粒子を分離する
3)distillation(蒸留):液体の混合物は,沸点(boiling point,b.p.)の差を利用して各成分に分離する−分離蒸留(fractional distillation)……。

外部情報講談社HPより‥目次

 
     
  例解化学英語辞典
サイズ18.4×13×3.7  出版年 1951.4 総ページ数 512 50音+英 NDC分類 430.3

図書館で参照する以外、読む方法はないと思います。
現役翻訳者に役立つかというと、それもあまりないのですが、おもしろいので取り上げてみました。
発行は昭和26年4月。お値段は380円−−定價參百八拾圓(地方賣價390)。
こんな昔から、こんなにしっかりした化学英語の辞書があったのですね。

 
     
  化学英語をどう書くか
サイズ21.6×15.6×1.6  出版年 1989.3 総ページ数 187 ISBN 4807903128 NDC分類 430.7 索引なし
R.Schoenfeld 著, 野田 春彦 訳

原題The Chemist's Earth。英語で論文を書くための本のようですが、「権威に抗弁する」「辞書に抗弁する」「炭素は4価でないと証明」など、インパクトのある見出しを付けてストーリー調で書かれています。

翻訳をした野田氏は、このテーマでこれほど面白く書けるとは…とコメントしていますが、確かに参考書として見るより読み物としてとらえるほうが得られるものが多いかもしれません。

 
     
  やさしい英語の物理と化学
サイズ18.2×13×1  出版年 1997.8 総ページ数 113 ISBN 488896162X NDC分類 420.7 分類 E

高校生向けの参考書とクイズを合わせたような本です。
A 科学の本質(1〜17問)、B 物質(18〜26問)、C 化学変化(27〜46問)、D エネルギー(47〜56問)、E 電気と磁気(57〜65問)、F 光と音(66〜78問)、G 運動と力(79〜89問)、H 仕事(90〜102問)という構成になっています。 
問題はというと、次のような感じです。

37. The most commonly recycled metal is ____________.
(a) aluminum  (b) glass  (c) iron  (d) paper

各問に語句のヒントと日本語訳、そして問題の答えが載っています。

 
     
  化学者のための実用英語
サイズ21×15×0.9  出版年 1994.12 総ページ数 165 ISBN 4807904124 NDC分類 430.7 索引なし

海外の研究所を見学する際の心得やお礼の仕方など、極めて実用的な観点から書かれています。
このあたりは翻訳者に関係することはありませんが、化学英語の発音、分数・小数の読み方、数式や数学的表現の読み方などは、英訳で必要になることの多い項目と同じです。探そうと思って探すとなかなか見つけることのできない英語表現ですので、時間のあるときに拾い出して「自分用の用語集」にしてもよいかもしれませんね。

 
     
  かならず上達する化学英語
 力強く簡潔明瞭な表現を目指して
サイズ18.8×13×0.8  出版年 2003.10 総ページ数 136 ISBN 4782704712 NDC分類 430.7 E

きれいな英語を書けるようになるための本という位置づけだと思いますが、中身ではまず英文をあげ、対応する日本語訳をカッコで付す形になっています。そして、その英文をどう修正するとよいかという修正例が載っています。もとの英文と修正後の英文を比較することで、どこをどうすればよいかが分かるのですが、先に日本語があって英文(英訳)が来るわけではないため、読みにくいと感じる人も多いかもしれません。

 
     
  化学英語の基礎―和英・英和用例辞典
サイズ21.5×15.5×1.4  出版年 (初版1995.5 改訂版2000.10) 総ページ数 187 ISBN 4563045845 NDC分類 430.7

I 英文の基礎的語句…「上は・・・まで」「のいずれか」「を定量する」などの具体的な表現が50音順で並べられ、対応する訳語が対訳的に付されています。(p.3〜49)
II 語句の用法 英文例…as、toなど語句ごとに分類して、1000の英文例を原文・訳文のペアで収載。(p.53〜146)
III 語句の用法のまとめ
欧文索引と言えるのかどうか分かりませんが、構文・be+過去分詞といった具合に同じパターンのものをまとめたインデックスのようなものがあります。 

 
     
  やさしい化学英語
サイズ21×15×1.3  出版年 2001.8 総ページ数 128 ISBN 427411967X NDC分類 430  索引なし
(初版第1版 1986.10、17刷 2001.8)

高校の英語の参考書を見ているような本です。たとえば「工業化学」の「34 Catalyst」項には14行ほどの英文があり、これに読解のポイント、[語句][構文]の説明が付されています。項によっては[文法]<解説>などもついていて、いわゆる長文読解の参考書に似ています。

 
     
  化学英語の解釈研究
サイズ18.2×12.3×1.5  出版年 1988.12 総ページ数 248 ISBN 4782700059 NDC分類 430.7
索引なし (初版 1956.1、第4版 1988.12)

高校生の参考書的な本です。化学的な内容の短い英文が取り上げられ、その下に日本語訳、用語の説明、解説、語法が載っています。英文の数は494。

 
     
  理化学英語の冠詞の用法
サイズ21×15 出版年 2004.1 総ページ数 181 ISBN 432745172X NDC分類 407
外部情報研究社HPより‥目次、著者(友清理士 氏)のページより‥まえがき
番外編

化学英語論文を書くための11章
サイズ21×15 出版年 1987.12 総ページ数 185 ISBN 4061533010 NDC分類 430.7
外部情報講談社HPより‥
目次

 
     
  化学のレポートと論文の書き方
サイズ21×15×1  出版年 2002.9 総ページ数 139 ISBN 4759808310 NDC分類 430.7 (初版第1版 1985.6、改訂6版 2002.9)

論文やレポートの構成、形式、記載事項、記載例などをまとめた本。翻訳者として使う部分はあまりありませんが、チェッカーの人には嬉しい1冊かもしれません。
巻末に「校正の仕方」という付録がついていて、英語と日本語の校正記号が詳しく載っています
本文p.1〜128、付録〜135、50音順索引 137〜139。

 
     
  内容未確認

工業化学英語 出版年 1984.9 総ページ数 137 ISBN 4320088123 NDC分類 570.7

化学英語の手引き 出版年 1999.1 総ページ数 148 ISBN 4785330619 NDC分類 430.7

話しながら学ぶ化学英語・本 出版年 1985.6 総ページ数 122 ISBN 456700471X

続 話しながら学ぶ化学英語・本 ISBN 4567004760

実務に必要な技術英語〈化学編〉 出版年 1993.8 総ページ数 132 ISBN 4844605097 NDC分類 430.7

5W・3H理論による 化学英語の解釈と作文 出版年 1981.10 総ページ数 166 ISBN 4782700105 NDC分類 430.7

化学装置がわかる英語 出版年 1996.11 総ページ数 398 ISBN 4769370482 NDC分類 571